入社準備:税金に気をつけよう
退職時からの住民税
会社の入社準備をする際に気をつけておかなければならないことはたくさんありますが、その代表例といえるものの一つがなんといっても「税金」です。入社後、毎月支払われる給料からは必ず所得税・住民税・復興特別所得税が差し引かれますが、数年あるいは数十年が経って勤めている会社を退職する場合にも退職金から住民税などの税金が天引きされることになります。これら3種類の税以外にも、生活していく中では至るところで税金を支払っていかなければなりません。入社準備では、ある程度時間をとって税に関する勉強もしておきましょう。
年金はどうなる?
年金について知ることも、入社準備の際には不可欠といえます。入社後は税金だけでなく、「厚生年金保険料」も毎月支払われる給料から差し引かれるからです。厚生年金保険料は、従業員と事業主で折半して負担をすることになっており、保険料は毎月の給料に基づいて決まる標準報酬月額とよばれる金額をつかって算定されます。税金同様、こちらも数年に一度の見直しによって天引きされる金額が変わる可能性があるので、入社準備をしているときだけでなく入社後も新聞やテレビの報道は欠かさずにチェックしておきましょう。
わからないことは事前に質問しておこう
国や自治体が運営している公的保険制度は仕組みが複雑で、数年に一度の頻度で細部で変更が実施されることもあって、自分自身で制度を熟知するのはとても大変です。特に新卒で会社に入る人は、限られた入社準備期間の中で仕組みの理解をすすめなければなりませんが、入社後の暮らしを計画的にすすめていくためにもできるだけ理解しておく必要があります。
もし、入社準備をしていく中で税などのことについてわからないことが出てきたら、自分で解決できないようであれば遠慮せずに入社する会社に相談をしたり、税理士や社会保険労務士などの専門家に質問しましょう。入社準備中であることを伝えれば、丁寧に教えてくれるでしょう。